関東支部論集
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関東支部(Kanto)
関東支部論集第15号
特別講演 | ||
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Demain est écrit | BAYARD, Pierre | 1 |
研究発表 | ||
ソチにおける風刺、詩作技法と作品伝承 ― 『「悪巧み」で裏打ちされた服を纏った阿呆達のソチ』を例に | 黒岩卓 | 21 |
ディドロにおける中国 ― 『百科全書』項目「中国人(の哲学)」を中心に | 大橋完太郎 | 35 |
シャトーブリアンの旅行記述における詩的エクリチュール | 野澤督 | 51 |
流動する時空 ― フロベール『聖ジュリヤン伝』についての考察 | 橋本由紀子 | 67 |
La critique de la Bible ― Les traces de Patrice Larroque dans Bouvard et Pécuchet | NAKAJIMA, Taro | 83 |
ボードレールと宿命論的歴史観 ― 19世紀フランス歴史哲学との関連において | 伊藤綾 | 97 |
漂泊者の描く風景 ― 『歌詞のない恋歌』と「印象」の詩法 | 倉方健作 | 109 |
Le «Je» dans «Fleurs» de Rimbaud | ARAHATA, Akeno | 123 |
ランボーの自己造形 ― 美しき身体をめぐって | 塚島真実 | 135 |
アナトール・フランスの「リケ」と「キャリバン」についての考察 | 六川裕子 | 151 |
プルーストにおける鐘のイメージ | 鈴木隆美 | 167 |
劇場化する家庭 ― 『失われた時を求めて』におけるフランソワーズの役割 | 福田桃子 | 183 |
アンドレ・ブルトンの二十年代の絵画論における「オブジェ」の問題 | 長谷川晶子 | 195 |
変成する属性 ― アンドレ・ブルトンにおける白テン | 前之園望 | 211 |
自伝と埋葬 ― ミシェル・レリス『フルビ』をめぐって | 大原宣久 | 225 |
ミシェル・レリスにおける生成する構成 ― 日付を打たれた断章から | 谷口亜沙子 | 239 |
サルトル『猶予』と交通のテクノロジー ― 戦間期・占領期・解放期のフランス | 竹内康史 | 255 |
誰でもない者たちの公共性 ― モーリス・ブランショにおける「日常」について | 門間広明 | 271 |
マルグリット・デュラス『インディアン・ソング』における「記憶」と「忘却」について | 関未玲 | 285 |
ロラン・バルトの時間意識における「老年」 | 滝沢明子 | 299 |
研究発表要旨 4編 | 311 |
ニュース124号
ニュース123号
1)2004年度関東支部大会(東京大学、駒場)での研究発表をもとに、『関東支部論集』第14号を刊行した。論文20本、レジュメ4本、INALCOのアンヌ・バイヤール=坂井氏の特別講演を収録。
2)2005年度関東支部大会を、2006年3月18日に千葉大学で開催。研究発表27本、パリ第8大学のピエール・バイヤール氏の特別講演と、充実した1日で、参加者が約130人、懇親会出席者が約60人と、支部大会の活性化は順調に進んでいる。
3)2006年度の支部代表幹事には、高橋信良氏(千葉大学)を選出したほか、新たな支部役員を選任した。支部規約の一部改正をおこなった。
4)2006年度関東支部大会は、2007年3月17日、筑波大学にて開催の予定。大会実行委員長は川那部保明氏、開催校代表幹事は増尾弘美氏。
5)学会奨励賞への応募があり、査読と推薦をおこなった。(支部長 宮下志朗)
2005年度関東支部大会(千葉大学)
ニュース121号
ニュース120号
2004年度関東支部大会が、さる3月21日(春分の日)、東京大学駒場キャンパスで開催され、27の研究発表とアンヌ・バイヤール=坂井氏による特別講演« Lire ou traduire, faut-il choisir ? » が行なわれた。参加者は150人を超え、部屋によっては立ち見も出た。総会では、本会編集委員会から提案されていた学会誌編集方式の変更案をめぐって、限られた時間のなかで意見が交わされた。2005年‐2006年度の新支部長に宮下志朗氏が、2005年度の支部代表幹事には鈴木啓二氏が選出され、新支部役員も選任された。終了後、キャンパス内のレストランで懇親会が開かれ、こちらも参加者90人以上の盛会となった。
2005年度支部大会は、千葉大学文学部で、西村靖敬氏を大会実行委員長とし、高橋信良氏を開催校代表支部幹事として、2006年3月18日(土)に開催される予定である。(前支部長 中地義和)
2004年度関東支部大会(東京大学・駒場)
日時 2005年3月21日(月・祝)10:00-18:15
数理科学研究科棟
受付 9:30-16:00
大会費 1,000縁
懇親会場 駒場ファカルティハウス1F レストラン《ルヴェ ソン ヴェール》(Lever son verre)
懇親会費 7,000円
プログラム
10:00-10:15 開会式(大講義室)
支部長挨拶 中地義和(東京大学)
10:30-12:30 分科会 午前の部
第1分科会 中世・16・17・18世紀 126教室
司会 篠田勝英(白百合女子大学)
1.「死」を手なずける―中世の二つの『死の詩』における「私」
2.ラブレーのBriefve Declarationに関する一考察
司会 井田尚(青山学院大学)
3.デカルトと意識する情念―「外的表徴」とactioによる説得
4.「自然に帰るな」:ルソーにおける「反-自然人」としての英雄
第2分科会 19世紀(1) 122教室
司会 澤田肇(上智大学)
1.ゾラの小説における「老人」の眼差し
2.ゾラ『死せる女の願い』における心理ドラマ
4.バルザック、7月王政下のコント作家
第3分科会 20世紀(1) 123教室
1.ルネ・シャール『イプノスの綴り』における連続と非連続
2.エメ・セゼールの戯曲『あるテンペスト』、シェイクスピア演劇の新大陸的問題系への翻案の意味
3.ジャック・プレヴェールとスペイン戦争―la Crosse en l'airをめぐって
4.夢の物質化―アンドレ・ブルトンの「夢-オブジェ」
第4分科会 19世紀(2) 117教室
1.フロベール『ブヴァールとペキュシェ』におけるエクリチュールと科学―地球の歴史をいかに語るか
荒原由紀子(日本学術振興会特別研究員)
2.自由間接話法概念とフロベール
3.フロベール『聖アントワーヌの誘惑』分析
4.シャルル・トリアルフのアリアドネの糸―シャルル・ラッサイー『トリアルフの術策』におけるパロディ
14:00-16:00 分科会 午後の部
第5分科会 19世紀(3) 117教室
司会 兼子正勝(電気通信大学)
1.ルコント・ド・リール「カイン」における太陽=眼の形象と非個人性について
2.〈不在〉について―ランボー「若夫婦」を読む
3.マラルメと『鍛冶屋』―ワーグナーから〈音楽〉を奪回するために
第6分科会 20世紀(2) 122教室
司会 酒井三喜(白百合女子大学)
2.プルーストにおける画家の位置―マネとモローの間で
荒原邦博(日本学術振興会特別研究員)
3.マルセル・プルースト『失われた時を求めて』における身振り
第7分科会 20世紀(3) 123教室
司会 岩野卓司(明治大学)
1.「マラルメの神話」とは何か―ブランショとヴァレリーのマラルメ解釈をめぐって
2.共犯者の友愛 相互性なき友愛―ジョルジュ・バタイユとモーリス・ブランショの交流から
司会 石川美子(明治学院大学)
4.マルグリット・デュラスのエクリチュールと映画
16:15-17:15 特別講演 大講義室
" Lire ou traduire, faut-il choisir?"
anne Bayard-Sakai(INALCO)
17:30-18:15 総会 大講義室
議長:森田秀二(山梨大学)
18:30-20:30 懇親会
主催校挨拶 木畑洋一(総合文化研究科長・教養学部長)
関東支部論集第13号
特別講演 | ||
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和文仏訳の頭の中 | 大賀正喜 | 1 |
研究発表 | ||
『トレプレル集』収録ソチにおける言説の階層化と詩作技巧 ― 導入部を例にとって | 黒岩卓 | 7 |
クロード・ヌリと『パンタグリュエル』 | 佐藤正樹 | 19 |
ボードレールにおける室内 | 鈴木雄志 | 31 |
ボードレール「七人の老人」における三つのアレゴリー | 畠山達 | 47 |
フロベール『純な心』における感覚と空間 | 橋本由紀子 | 59 |
ロートレアモン『マルドロールの歌』における眠り ― 「第二の歌」および「第五の歌」の対照性をめぐって | 西川葉澄 | 73 |
濫喩と命名 -- ランボー『イリュミナシオン』試論 | 谷口清彦 | 87 |
プルーストにおける《croyance》 | 鈴木隆美 | 99 |
ブレーズ・サンドラールの『パリ郊外』について | 昼間賢 | 111 |
アンリ・ボスコ『猪』における風景の変容 ― リュブロン山の呼び声を聴くために | 小暮豊 | 125 |
アンドレ・ブルトンの詩的小世界 | 前之園望 | 141 |
ミシェル・レリス「思い違い」についての考察 ― Le soldat vient de tomber | 谷口亜沙子 | 157 |
ポーランからサルトルへ ― 『タルブの花』と『文学とはなにか』における編集者としての展望 | 竹内康史 | 173 |
音楽のしるしのもとに ― ジュリアン・グラックとリヒャルト・ワーグナー | 三ッ堀広一郎 | 189 |
書かれた声 ― マルグリット・デュラスの小説における会話 | 武田はるか | 205 |
クレオールのアレゴリー、自己翻訳、名づけの拒否 ― シモーヌ・シュワルツ=バルト『奇跡のテリュメに雨と風 | 大辻都 | 221 |
主語空所の概念によるフランス語のquiの統一的分析 | 酒井智宏 | 237 |
研究発表要旨 7編 | 251 |